アスベスト基礎知識

アスベスト屋根の危険性と見分け方!放置するとどうなる?

あなたの家の屋根は大丈夫ですか?アスベストは、重大な健康被害を引き起こす可能性があるため、アスベスト屋根の見分け方と対処法を知っておくことが大切です。

アスベスト屋根を放置しておくことによって、どのようなリスクを伴うのか詳しく知りたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、アスベスト屋根の劣化や損傷を放置するとリスクが高まることやアスベスト屋根の基本的な対処法、撤去や除去にかかる費用などについてもわかりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読んで適切な対応をしましょう。

アスベスト屋根の特徴

ここでは、アスベスト含有の屋根の特徴について解説します。

アスベストとは

アスベストとは、天然に産出する繊維状の鉱物です。耐火性、断熱性などに優れていることから、建材や工業製品など、さまざまな用途に使用されてきました。

しかし、アスベストの繊維は、吸い込むと重大な健康被害を引き起こす可能性があることが判明しました。そのため日本では2006年以降、アスベストの製造・輸入・使用が禁止されています。

アスベストが使用されている建材としては、屋根材、壁材、床材、断熱材、耐火材などがあります。

アスベスト屋根とは

アスベスト屋根とは、アスベストを原料とした屋根材を使用した屋根のことです。アスベストは、耐火性、断熱性、電気絶縁性に優れていることから、1970年代から1990年代にかけて、多くの建物に使用されていました。

アスベスト屋根はその優位性から、2006年以前に建築された建物に多く使用されていて、日本では住宅の約3割にアスベスト屋根が使用されているといわれています。

アスベスト屋根の危険性

アスベストは重大な健康被害が報告されている建材です。その危険性について詳しく解説します。

アスベストの健康被害

アスベストの健康被害とは、アスベストの粉じんを吸い込むことで引き起こされる健康被害のことです。アスベストの粉じんは、肺や気管に付着し、重大な健康被害を引き起こす可能性があることが知られています。

アスベストの健康被害には、肺がん、中皮腫、肺線維症、胸膜炎、腹膜炎のようなものがあります。

これらの病気は、アスベストを吸い込んだ後、数十年後に発症する可能性もあり、アスベストの粉じんの量や吸入期間によっても発症リスクが高まります。

アスベストの健康被害を予防するためには、アスベストを吸い込まないようにすることが大切です。アスベスト屋根の撤去・除去の際には専門の業者に依頼することをお勧めします。

アスベストの飛散リスク

アスベストの飛散リスクとは、アスベストが空気中に飛散するリスクのことです。アスベストの粉じんは、肺や気管に付着し、重大な健康被害を引き起こす可能性があるため、アスベストの飛散は非常に危険です。

アスベスト含有建材は、経年劣化によってひび割れや剥がれが発生し、アスベストが飛散しやすくなります。

また、アスベスト含有建材の改修・修理や解体・撤去作業を行う際には、アスベストが飛散する可能性があるため、専門の業者に依頼する必要があります。

アスベスト屋根の見分け方とは

アスベスト含有の屋根材の建材や見分け方について解説します。

アスベスト含有の可能性がある屋根材

アスベスト含有の可能性がある屋根材としては、主なものとして以下のようなものがあります。
⚫︎スレート瓦(カラーベスト・コロニアル)
耐火性と耐久性に優れた屋根材です。アスベストは、スレート材の強度を高めるために使用されています。
⚫︎セメント瓦
耐火性と耐久性に優れた屋根材です。アスベストは、セメント瓦の強度を高めるために使用されています。

これらの屋根材は、1970年代から1990年代にかけて、広く使用されていました。

アスベスト屋根の見分け方

アスベスト屋根の見分け方は、以下の3つの方法があります。

1. 建築年を確認する
アスベストの使用が禁止されたのは2004年です。そのため、2004年以前(築20年以上)に建築された建物には、アスベスト屋根が使用されている可能性が高いです。

2. 屋根材の種類を確認する
アスベスト含有の可能性がある屋根材としては、以下のようなものがあります。
⚫︎スレート瓦(カラーベスト・コロニアル)
⚫︎アスベスト瓦

これらの屋根材は、1970年代から1990年代にかけて多く使用されていました。

3. 簡易検査を受ける
アスベスト屋根の有無や状態を調べる簡易検査を、国土交通省のホームページから無料で受けることができます。簡易検査の結果、アスベストが検出された場合は、専門の業者に調査を依頼する必要があります。

なお、アスベスト屋根の見分け方は、あくまでも目安です。見た目や製造年だけでは判断できないこともありますので、アスベストが含まれているかどうかの判断は、必ず専門の業者に依頼して適切な対応をしましょう。

アスベスト屋根の対処法

アスベスト屋根の適切な対処法や費用について解説します。

アスベスト屋根の撤去・除去が原則

アスベスト屋根を放置すると、経年劣化によってひび割れや剥がれが発生しアスベストが飛散するリスクが高まります。

また、アスベストの粉じんを吸い込むと、重大な健康被害を引き起こす可能性があるため、アスベスト屋根は、原則として撤去・除去することが推奨されています。

アスベスト屋根の撤去・除去費用

アスベスト屋根の撤去・除去費用は、屋根の面積や状況によって異なりますが、一般的に、1平方メートルあたり3,000円~5,000円程度が相場です。

例えば、30坪の住宅で屋根の面積が60㎡前後の場合、撤去・除去費用は、180,000円~300,000円程度が目安です。

アスベスト屋根の撤去・除去費用は、屋根の面積、屋根の状態、アスベストの含有量、解体方法、処分方法などの要因によって変動します。また、業者によっても異なる場合があります。

アスベスト屋根の撤去・除去は、専門の業者に依頼する必要があります。業者選びの際には、以下の点に注意しましょう。
⚫︎アスベストの解体工事の経験が豊富な業者を選ぶ
⚫︎作業の安全性が確保されている業者を選ぶ
⚫︎費用が明瞭な業者を選ぶ

アスベスト屋根の撤去・除去は、アスベストの飛散を防ぐため、十分な安全対策が必要です。そのため、専門の業者に依頼し、安心・安全に作業を進めることをおすすめします。

まとめ

アスベストは、耐久性や断熱性に優れた建材として、1970年代から1990年代にかけて広く使用されていました。しかし、アスベストの粉じんを吸い込むと、重大な健康被害を引き起こす可能性があることが判明し、2006年に使用が禁止されました。

アスベスト屋根は、アスベスト含有建材の中でも特に危険性が高いといわれています。アスベスト屋根を放置すると、アスベストが飛散するリスクが高まり、健康被害を招く可能性があります。

アスベスト屋根の見分け方は、建築年を確認する、屋根材の種類を確認する、簡易検査を受けるなどが挙げられますが、アスベスト屋根は見た目では判断が難しいため、経験豊富な専門業者に依頼することをおすすめします。